北アルプス・錫杖岳 前衛壁・左方カンテ〜注文の多い料理店
2009年9月16日(水)〜17日(木) 
9月16日(水)東京=小淵沢=塩尻=奥飛騨温泉郷・栃尾温泉「荒神の湯」にて入浴=駐車場 テント泊
9月17日(木)槍見温泉駐車場〜登山口〜クリヤ岩小屋〜前衛壁〜左方カンテ〜1〜6ピッチ〜懸垂下降3ピッチ〜注文の多い料理店取り付き〜1〜6ピッチ〜前衛壁尾根上〜懸垂下降4ピッチ〜注文の多い料理店取り付き〜錫杖岩小屋〜槍見温泉駐車場=塩尻=小淵沢=東京 
メンバー 
田中、他 
◆16日(水)は昼近くに自宅を出発。塩尻の「マックスバリュー」で夕食・酒などの買出しをして安房トンネルを抜けて奥飛騨へ。栃尾の共同露天風呂(寸志200円)で入浴して川の側にテントを設営後8時30に就寝。最高の天気になることは間違いなく夜11:30にトイレに行った後は熟睡できなかった。真夜中でも出発したい気持ちだった。
左方カンテ
◆17日(木)4時起床。いつもと変わらずカップ麺、パン、コーヒーを飲んで5時10分にヘッドランプを付けて歩き出す。
ノンストップでクリヤ谷の登山道を登り1時間足らずでクリヤ岩小屋に着いた。前衛壁沿いに3ルンゼの取り付きまで行って無雪期の様子を見て少し戻って踏み後をトラバースして1ルンゼの取り付きを確認して左方カンテの取り付きに行く。左方カンテ1〜2ピッチ目は階段状で3ピッチ目から眺めも良くなり、行き成り5.9のグレードに!ピナクルの突端から右よりに真直ぐに上がる。左に上がれば簡単そうだった。4ピッチ目はオフウィドスのクラックからザックがひっかかり登りづらい。5ピッチ目は右寄りからスタートして中央のフェースを登る。6ピッチ目の取り付きのテラスにザックを置き6ピッチ目もクラックから左のフェースに移り直上。7ピッチ目は注文の多い料理店を登った後に登るので6ピッチ目から懸垂でテラスでザックを回収後、注文を懸垂2ピッチで下降。この時点で注文を登っているパーティーが1パーティー(2人)。左方カンテを後ろから登ってくるパーティーが1パーティー(3名)いた。左方カンテの残置は数えるほどしかなかった。
1ピッチ目 2ピッチ目 3ピッチ目
4ピッチ目 5ピッチ目 6ピッチ目

注文の多い料理店
◆1ピッチ目は問題なし。2ピッチ目は出だしから左にトラバースして登るがその上のクラックに回収不能のカムがありランニングが取れる。最後のビレイ点へ右にトラバースする所が高度感満点で怖い。3ピッチ目はハングのクラックをクラック沿いにフリーで越えていく。右のボルトラダーは去年撤去されてなし。4ピッチ目は快適なクラック。5ピッチ目はクラックから草つきに入るので結構悪い。6ピッチ目は細かいフェースからビレイ点へ。ザイルをはずして歩いて前衛壁の尾根上に出る。ここは草原状で広くて錫杖岳本峰、中央稜、P2、穂高方面と眺めが良くてクライマーしかこれない天国見たいな所で気持ちが良い。下降は垂直の壁なので早い。懸垂4ピッチで取り付きに戻れる。帰りは錫杖沢から錫杖の岩小屋を見て下山。左方カンテは1時間半ぐらいで登り、注文の取り付きから槍見温泉駐車場まで1時間で下った。左方カンテのパーティーが懸垂で詰まっていて注文の多い料理店の下降が待ち時間が長く降りるのが遅くなってしまった。駐車場に戻ったのは午後3時。日帰りで2本は余裕だったので3本目も行けましたね。注文の多い料理店は全体的にクラックラインを登るので残置はない。岩が乾いていて快適でした。
注文を登る他パーティー 1ピッチ目 2ピッチ目
3ピッチ目は核心のハング 3ピッチ目のハングを抜けた所 4ピッチ目
4ピッチ目 5ピッチ目 6ピッチ目
前衛壁の尾根から見た本峰とP2 前衛壁の尾根は眺めが良い 中央稜
左方カンテのテラスから注文5P目 錫杖の岩小屋 前衛壁
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