八ガ岳・広河原沢右俣クリスマスルンゼ、武藤返しの滝、中央稜、左俣・見晴らしルンゼ 
2009年12月24日(木)夜〜27日(日)
12月24日(木)夜発 東京=中央道=小淵沢IC 小淵沢「道の駅」テント泊
12月25日(金)小淵沢=舟山十字路〜広河原沢〜二俣〜本谷〜右俣〜クリスマスルンゼ〜武藤返しの滝〜二俣 テント泊
12月26日(土)二俣〜本谷〜右ルート〜中央稜〜第一岩壁〜第二岩壁〜阿弥陀岳摩利支天〜中央稜〜中山〜二俣 テント泊
12月27日(日)二俣〜左俣〜見晴らしルンゼ〜本流の滝〜第二ルンゼ〜二俣〜舟山十字路=小淵沢IC=中央道=東京
メ ンバー 田中、石田
 
広河原沢右俣・クリスマスルンゼ、武藤返しの滝
◆前日、小淵沢「道の駅」でテントを張り缶ビールに石田さん持参の地酒を頂いて就寝。車の音がうるさくて眠れず体調不良のまま20数キロの荷物を背負って二俣にベースを張る。先行パーティーが1張りありこの日は我々とテントは2張りだったが先行パーティーは我々が二俣に着いたときには既にいなかったにも関わらず左俣・同下降でテン場に帰ってきたのがヘッドランプを付けて17:30過ぎだった。寒気が一段落して平日にも人が入っていたようで右俣も本谷、左俣と全てトレースがあった。クリスマスルンゼに着いた時に石田さんはこれがクリスマスルンゼと言っていたが8年前に来た記憶と違う為に一人で右俣本谷を登ってみるがここも以前に来た事がありクリスマスルンゼ間違いなかった。出合からは貧弱に見えたが下部をノーザイルで登って上段に着いた時昔登ったクリスマスルンゼより2週間後に来ているのにも関わらず暖冬で発達していなくてボロボロで難しくスクリューを3本入れて登った。帰りに武藤返しの滝も行きにトレースを確認しているので登ってから二俣ベースキャンプへ帰る。水を確保する為に左俣のゴルジュ手前まで行きザイル袋に氷5kとコッヘル2個とテルモス2本に水を入れてテントに帰り宴会に突入。
阿弥陀岳 二俣 本谷と右俣の出合
右俣F1 右俣本谷(クリスマスルンゼの先) クリスマスルンゼ全景
クリスマスルンゼ2段目 クリスマスルンゼを登る 武藤返しの滝

広河原沢中央稜
◆前日に中央稜の右側の取り付きを確認して目印を付けて置いた、左側の取り付きには前日水を取りに行く時にトレースが残っていたが石田さんが右の取り付きから登ろうと言うので前日は寝不足の為18:00前に就寝、朝3:30に起きてしまい、暗いうちに雪降る中を出発。右ルートと左ルートの合流点には赤布やケルンがあった。第一岩壁を右のバンドから巻き第二岩壁はせっかくザイルを背負ってきているので直登ラインを以降と思ったが左側から簡単に巻けてしまう。その先は吹きさらしのリッジで摩利支天まで登る。天気が良ければ阿弥陀岳山頂に行っても良かったが吹雪いていたので岩陰で一休みして下山開始。第一岩壁の下ぐらいまで降りてきたら青空が出てきた。帰りは左側の取り付きに降りようと中山経由で薄い踏み後をたどったが本谷側に降りてしまう。要するに中央稜の下部はどこからでも登れるという感じで目印やペンキマークが沢山ありすぎる。昼過ぎにテントに戻ってしまい青空の天気の良い中、早々と宴会。今日も18:00就寝。この日はテントが8張りのなっていた。
右ルートと左ルートの合流点 第一岩壁 第二岩壁
中央稜上部 中央稜上部 麻利支天
摩利支天にて スノーリッジ 中山

広河原沢左俣・見晴らしルンゼ
◆早く寝ているので3:30には起きてしまう。左俣F1の前でアイゼンを付けたりしていたら棚橋ガイドパーティー(6人)に追い越されてしまう。見晴らしルンゼは誰も入っていないのでトレースを付けながら沢に入る。F1は20m滝?というが凍っていると10m位だ。中は水が流れているが充分登れるのでフリーで登る。その先は河原歩きで雪がある程度積もっていないと歩けないし氷も凍っていないといけないので丁度敵期だった。ルート図の2mを確認して2番目の小ゴルジュの8mをフリーで登りまた河原を進んでいくと二俣になっていて左岸には奥に大きなツララがある。本流を進むと右ルンゼが現れるが下のナメ滝が水が出ている。本流には最後に大滝があったので下段はふりーで登り上段(20m)はザイルを出して登る。その先のCSを右から越えて上部へ抜けるがラッセルして進めば御小屋尾根へ出るが左に回って本流大滝と第一ルンゼの間の樹林帯を懸垂2ピッチで大滝2段目の取り付きに降りる。ここで我々のトレースを見て後から4人パーティーが着いて来た。第一ルンゼは下部が草付が出ているので第二ルンゼ取り付きへトラバースする。1ピッチ目は40mで左の木でビレイ。2ピッチ目は目の前の傾斜のある滝を登って左の木でビレイ。そのまま左に20m程歩くと第三ルンゼの終了点が見える。第三ルンゼを下降仕様とも考えていたら後から来たパーティーが登っていたので第二ルンゼを懸垂2ピッチで降りた。第三ルンゼは取り付きが第二ルンゼより高い位置にあるため1ピッチで登れる。後から来たパーティーは2人ずつに分かれて本流大滝2段目と第三ルンゼでトップロープを張って練習していた。テント場に戻るとテントは何と11張りになっていた。舟山十字路に向けて下山していくと堰堤の所にテントが更に2張りあった。
◆見晴らしルンゼの由来はルンゼを少し登って振り返ると中央アルプスが見えルンゼ上部まで振り返る度に眺めが良いので「見晴らしルンゼ」と言うのだろう。
左俣F1 見晴らしルンゼF1 F1の上
2m 8m 側壁の5m氷柱
右ルンゼ 本流大滝(全部で70m) 本流大滝2段目(20m)
本流大滝先のCS CSの上は景色が広がる 振り返ると御嶽山が見える
本流大滝の下降 第一ルンゼ 第二ルンゼ
第二ルンゼ1ピッチ目を登る(40m) 第二ルンゼ2ピッチ目(20m) 第三ルンゼ(25m)
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