八ガ岳・裏同心ルンゼ〜大同心北西稜 
2008年12月29日(月)〜30日(火)
12月29日(月)東京=小淵沢=赤岳山荘〜北沢〜赤岳鉱泉アイスキャンディー〜赤岳鉱泉小屋泊
12月30日(火)赤岳鉱泉〜裏同心ルンゼ〜大同心北西稜〜大同心の頭〜大同心稜〜赤岳鉱泉〜赤岳山荘=小淵
沢=東京
メンバー 田中、他
◆29日(月)は最高の天気だったが大同心北西稜の長さを考えると大同心の頭に抜けるのに日暮れと競争になりそう
なのでアイスキャンディーでテクニカルな練習をすることにした。気温も高く天気も良い。今月6日のオープンの日にや
った時とは氷がかなり発達していて登りやすかった。難しい所にロープを掛けて2箇所ずつ4回上まで登った、途中まで
が1回、ミニキャンディーも6日の日には氷がなかったが今回は氷が付いていたので足の動きを確認する練習をした。
最後にドライツーリングを2回トライして腕がパンプした。夕暮れまで4時間近くアイスキャンディーの周りをうろついてい
た。
赤岳鉱泉アイスキャンディー 赤岳鉱泉アイスキャンディー 赤岳鉱泉ちびっ子キャンディー

裏同心ルンゼフリーソロ
◆30日(火)は朝5時起き、6時出発。前日に裏同心ルンゼを登っている人がいるとの情報を得て裏同心ルンゼから
大同心の基部まで行く。F3までは講習会か何かをやったのだろうトレースがバッチリだった。その上は一人分ぐらいの
トレースしかなく消えかかっていたが雪が閉まっており登るのが早い。ほとんど埋まってしまったような裏同心ルンゼな
のでわざわざ氷を選んで登らないとただの雪面登りになってしまう。赤岳鉱泉から大同心基部までは50分で行った。  
F1 F2 F3
F5 裏同心ルンゼ上部から振り返る 裏同心ルンゼから見た大同心

大同心北西稜
◆1ピッチ目は裏同心ルンゼの右側を30m位上がった所にある裏同心ルンゼの落ち口へ向かっている上昇バンドを
登る。ダブルアックスで草付きを利用しながら少しやばいトラバースを終わったところで切る。その上、100m位雪面を
登り間違えて左の雪面を1ピッチ登ってしまい戻って右側のリッジへ取り付くのが2ピッチ目。2ピッチ目は岩稜登りで
ザイルの必要は感じない、途中にハーケンがあった。2ピッチ目を上がるとビレイ点がありルートを確認した。3ピッチ
目は3級程度。4ピッチ目は垂直の高度感のある4級の岩登り。5ピッチ目は岩から草付き帯へ突っ込む。6ピッチ目
は細い草付きの尾根をドームの基部まで歩き。7ピッチ目は見た目は簡単なクラックだが残地が沢山見え難しさを予
感させている。出だしがハングしていて体がクラックから飛び出して足場が悪く左側のペツルボルトはA0するためにあ
るようでしっかりヌンチャクを掴んで登ってしまった。唯一A0をした箇所だった。7ピッチ目は5級位あるのではと感じ
た。
◆この日は風が少しあり途中寒かったがドームの上に付いた頃は心地よい風に変わっていた。北西稜のビレイ点はペ
ツルボルトが打ってあった。雲稜ルートを登っているパーティーの方が早く抜けていて稜線から硫黄岳経由で降りてい
った。A0と人工だらけだったと言っていた。下りは一番早い大同心ルンゼから大同心稜を下降した。適度に難しく緊張
感があって登って楽しいルートだった。
北西稜の取り付き  1ピッチ目を登って行くと見える景色 2ピッチ目
3ピッチ目 4ピッチ目 5ピッチ目を登る私
7ピッチ目のクラック 終了点まであと5mの場所で ドームの頭にて
7ピッチ目を振り返る 大同心の頭から見た小同心と赤岳 大同心の頭から見た硫黄岳
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