奥久慈・山田川流域 安寺沢
2017年3月29日(水)
東京=JR常陸太田駅=バス=細崎バス停〜安寺沢出合(かべつき橋)〜入渓〜1:1二俣〜右俣〜奇爆〜遡行終了地点〜仕事道〜国道〜坂下南橋バス停=JR常陸大子駅=東京
メンバー 単独
★交通の便の悪い遠い所まで来た甲斐があった。終わって見れば完璧な山行だった。この沢は交通の便が悪いので昨年から何度も時間をかけて調べてきた。沢はネットでも記録は1件しかなく「山と魂」の治田さんが下降で半分降りただけだ。「日本の渓谷98/99」に載っているのに何故だろうか?もしや工事か何かで終わってしまった沢なのだろうか?自分で行くしかない。出合の橋と最寄りのバス停は細崎バス停で降りて2〜3分で出合着。国道でズボンを履き替えたり気が引けるが田舎なので通行数が少ない。出合から核心部のゴルジュで半分位進んでスラブ滝が見えて絶対釜があると思い国道まで戻り右側から巻けそうなので薮を漕ぐと赤テープがあり獣道で巻けた。大石には右側にコードのロープが下がっていたので釣り師かと思われるがこの沢には魚はいない。いるのは大量の蛙だけだ。全部で10箇所位ミニゴルジュがありナメと釜の沢だ。俣下まで何度か見ずに入った。へつりとナメ歩きを繰り返し二俣の出前の釜は深く右側から巻いて二俣に出た。奇爆にも左側の巻き道に古いロープが下がっていた。奇爆の先のナメを少し行くと赤テープがあり仕事道の横断点と分かるが20年前の記録で不明瞭と書いてあり現在では斜面の踏み跡は笹でなくなりかなりの薮濃ぎで尾根まで登りGPSを出す。廃屋跡まで行くと道がはっきりしてきた。それでも道は泥々で薮なので国道まで沢靴で降りた。一体一年間に何人の人が歩くのだろうか?獣以外は歩いていないような気がする。仕事道も地形図に載っている点線と違い少し常陸太田駅よりに降りた。着替えて最寄りのバス停に行く、帰りはバスの本数がなく常陸太田駅と逆の東京から遠くなる常陸大子駅に行くバスに乗る。バスの待ち時間は15分。バスに乗り達成感に浸った。常陸大子駅で待ち時間が40分あったので駅前で茨城の郷土料理「けんちん蕎麦」(450円)を食べた。入山から下山まで一回も休憩なし(頻繁にザックを降ろしてルート図などは見ていたが)で終わって見れば行動時間3時間。
     
 安寺沢  かべつき橋  最初のゴルジュ
     
 最初のゴルジュ  最初のゴルジュの巻道  大石
     
 大石のルート  釜  幅2mの美しいナメ
     
 ナメ床  倒壊した橋桁  深い釜
     
 ナメ  2m堰堤状  ナメ滝
     
 1mと2m  1:1二俣  ナメ1mトイ状
     
 1mトイ状  深い釜  奇爆8m
     
 奇爆8mの右岸の巻道  ナメ  遡行終了地点
     
 廃屋跡  国道のここに出た  茨城の郷土料理「けんちん蕎麦」

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