東大雪・ニペソツ山東稜、十勝・富良野岳北尾根 
2010年4月20日(火)〜23日(金)
4月20日(火)東京=羽田=旭川=層雲峡=三国トンネル=幌加ダム=林道除雪最終地点〜林道〜幌加滝ノ沢橋
〜幌加沢〜1250m地点 テント泊
4月21日(水)1250m地点〜1523m地点 テント泊
4月22日(木)1523m地点〜東稜〜二ペソツ山〜東稜〜1523m地点〜幌加沢滝ノ沢橋〜林道〜林道除雪最終地
点=糠平=占冠=上富良野=吹上温泉保養センター「白銀荘」泊
4月23日(金)駐車場〜堰堤〜北尾根〜ホコ岩〜富良野岳〜往路を戻る〜堰堤〜駐車場=十勝温泉「カミホロ荘」に
て入浴=上富良野=旭川=羽田=東京
メンバー 田中、他
◆幌加ダムの横の林道の盤の沢橋手前まで除雪されておりここまで車で入る。スキーは使わずスノーシューとストック
で行く。林道歩きが2時間。幌加滝ノ沢橋から幌加沢に入って2時間ほど歩いて1250m地点でテント泊とする。ここが
水が流れている最後の地点。21日(水)が天気が良ければアタック日なので20日中に1523m地点まで行くのだが2
0日(火)、21日(水)は雪、22日(木)は晴れ、23日(金)は雨の予報なので水の取れる所で泊まる。21日(水)も前日
に続き雪で今回の降雪で雪崩があるのでこの時点で東壁中央リッジの計画を東稜に変更。下降もデルタルンゼは雪
崩で下れないので東稜往復の計画にする。21日(水)は朝1時間半程のんびり1250m地点から1523m地点にBC
を移動する。晴れていれば東壁が見える台地状の場所。22日(木)は前日までの天気予報では晴れだったが朝3時に
起きると雪が降っていた。気温は−10℃。樹林帯を抜けるまでスノーシューとストックで登りスノーリッジからピッケル、
アイゼン、東稜の最後の方は傾斜が強いのでダブルアックスで登った。岩が出て来た所からザイルをだしコンテを挟ん
で3ピッチで主稜線へ出た。ホワイトアウト寸前の状態で先が見えず主稜線を右に行き一番高い所でニペソツ山の山
頂に着いた。山頂で30分ぐらい待ったが天気が良くなることはなく何も見えなかった。東稜を下降してBCを撤収して林
道除雪地点まで戻り糠平経由で上富良野へ移動する。
◆吹上温泉保養センター「白銀荘」は自炊専用の宿で露天風呂も4つあり料金も安くて使い勝手が良い。
幌加滝ノ沢橋 幌加沢 ニペソツ山東壁
1523m地点のBC 東稜下部 東稜1ピッチ目
東稜2ピッチ目 ニペソツ山の山頂 ニペソツ山の山頂にて

3ピッチ目 ニペソツ山の山頂

◆5時起き6時半出発。「白銀荘」より少し降りて「バーデンかみふらの」の前のバス停の駐車スペースから歩き堰堤を
渡った所よりスノーシューを付ける。ジャイアントスロープには前日のボードの跡が残っている。北尾根は取付きからパ
ウダーラッセルでニペソツ山同様に春山ではなく完全な冬山でした。1400m地点の樹林帯が終わった所よりスノーシ
ューをデポしてピッケル、アイゼンで登る。ホコ岩まで広いスロープを登りホコ岩は下から見ると大きくとんがっていたが
行ってみると2m位岩を反対側に降りただけ。ホコ岩の先でジャ御安と尾根と合流して北壁が見える。細いスノーリッジ
や小さな岩を越えて3時間で富良野岳の山頂に着いた。山頂で30分休憩した。ミゾレが降ってきてガスって来て下りは
ホワイトアウトになり足元だけを見て集中して下ったら一時間ほどで取付きまで降りてしまった。
◆富良野岳の山頂の看板には海老の尻尾が50センチ程付いていた。草つきも雪で3月の北尾根の写真よりも前々
白かった。「カミホロ荘」で温泉に入って上富良野名物「豚サガリ」の焼肉を食べた。

北尾根

取付きの堰堤 北尾根下部 1400mスノーシュデポ地点
北尾根 北尾根から北壁方行を見た ホコ岩
北尾根 北壁 北尾根上部
北尾根上部 富良野岳の山頂にて 富良野岳の山頂
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