南アルプス・北岳バットレス ピラミッドフェース〜四尾根
2010年7月22日(木)〜23日(金)
7月22日(木)東京=韮崎=芦安=バス=広河原〜大樺沢〜二俣〜「白根御池小屋」泊
7月23日(金)白根御池小屋〜二俣〜バットレス沢〜五尾根支稜(3ピッチ)〜ピラミッドフェース(6ピッチ)〜四尾根
(5ピッチ)〜北岳〜肩の小屋〜右俣コース〜二俣〜大樺沢〜広河原=バス=甲府=東京
メンバー 田中、他
◆9年前に山岳会でピラミッドフェースに行った時は3人、2人と2パーティーに別れて登ったが4ピッチ目が崩壊してい
て3ピッチ目を登った所のバンドを四尾根にトラバースして登った。この時、私は先行パーティーにいたが落石を落とし
た覚えは全員ないが後続の小林、藤島パーティーが落石がどんどん落ちて来ると言っていた。ロープが動く度に小石を
拾っているようだ。10回位バットレスに来ている平井さんがルートが崩壊しているので四尾根にトラバースしようと絶妙
な判断をした。山頂からの下山であの藤島さんが足を引きずっていて、歩くのが遅れている。理由を聞くと先行パーティ
ーの落石が藤島さんの足に当たったそうだ。藤島さんの荷物を軽くするためにみんなで荷物を分担した。小林君は樹
林帯で杖代わりになる木を探して来てくれた。ルート崩壊直後に行ってしまって崩壊した事自体、家に帰って調べてや
っと分かった有り様だ。あれから9年最近はピラミッドフェースが登られているようだがルートがどうなっているか確かめ
たかった&リベンジです。
◆23日(金)朝3時起床、3時半出発。小屋が暑くて眠れなかった。雪渓はアイゼン、ピッケルで取り付きに行く。五尾
根支稜を登ってDガリー大滝の上を横断してピラミッドフェースの取り付きへ行く。崩壊したルートの上から登るという事
でここからがピラミッドフェースの核深部です。9年前登りに来た時は崩壊部分の下まで3ピッチ登っているのでこれで
ピラミッドフェースを全部完登したことになる。崩壊跡を登る人もいるが100%落石が起きるから登らない方がよい。9
年前はルートが崩壊したことも家に帰って後日分かった。9年前登りに行った時もロープが小石を拾って落石が酷かっ
た。ルートが崩壊していておかしいと思い四尾根にトラバースした。崩壊直後だったのです。ピラミッドフェースの頭のテ
ラスから四尾根に合流して「白い岩のクラック」から四尾根に入った。
二俣から雪渓 夜明け 五尾根支稜
五尾根支稜は三級程度 ピラミッドの6ピッチ目に当たる 逆層のフェース
垂直なコーナークラック 富士山 フェース15m5級
コーナークラック フェース ピラミッドフェースの頭
四尾根3mの垂壁 ゴジラの背 日本第二位の北岳は三等三角点
北岳の山頂 北岳の山頂にて 仙杖岳

◆広河原には午後1時半に下山した。小太郎山を往復したかったが最終バスが4時10分なので行っていたら走って下
山するはめになったな。最終バスがせめて5時台があればいいが4時は早過ぎですわ!日帰りさせないよう山小屋に宿
泊させる為としか思えない。マイカー規制も排気ガスが自然に悪影響とかの理由だがバスやタクシー会社を儲けさせる
為としか思えない。山梨交通あたりが政治家や行政に賄賂でも渡しているのではないか? バットレスは東京からだと
日帰りで登れたから良かったのにね。マイカー規制では日帰りでは足が揃っていても四尾根位しか登れない。一泊二
日と言っても一日目は御池小屋まで行ってもコースタイムで3時間。時間的にも中途半端ですわ。
◆2003年出版「チャレンジアルパインクライミング」では崩壊跡を登るようになっているヒロケンさんの本は結構いい
加減な所が多いから全部悪鵜呑みにしてはいけないよ。なぜ崩壊したルートを登るように本に書いたのか?ルートは
今でもボロボロで砂利が岩の上に沢山乗っているので落石は100%起きる。あえて登るならdガリーに誰も人がいなく
てフリーソロってとこでしょう。2001年出版「改定日本の岩場」では崩壊部分より下はルート図に載せていない。五尾
根の支稜かdガリーから取り付くようになっているがこちらが正解だ。ただ「日本の岩場」はルート図が間違っています
ピラミッドフェースが四尾根に合流する所はピラミッドフェースの頭でその後、四尾根の「白い岩のクラック」ですわ。
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