北アルプス・錫杖岳 前衛壁三ルンゼ〜北東壁左ルンゼ 
2009年2月28日(土)〜3月1日(日)
2月28日(土)東京=小淵沢=塩尻=新島々=新平湯温泉 民宿「ほらぐち」泊
3月1日(日)新平湯温泉=中尾温泉口〜登山道〜クリヤの岩小屋〜前衛壁三ルンゼ〜コル〜北東壁左ルンゼ〜烏帽子岩東肩〜北東壁ルンゼ下降〜クリヤの岩小屋〜登山道〜中尾温泉口=東京
メンバー 田中、他 
◆28日(土)は缶ビール、日本酒、焼酎と飲んで宿の温泉に入って20:00就寝。夜中12時頃から目が覚めて寝られなくなる。
◆4時起床、カップ麺、パンを食べて出発。中尾温泉口を5時出発、クリヤの岩小屋でアイゼンを付けて三ルンゼ取り付きに7時半。例年より2m雪がなく岩が露出している。1ピッチ目は雪壁。2ピッチ目から岩が出てくるが快適で簡単。
3ピッチ目で既に核心、左の岩を手で登るがかなり怖い。4ピッチ目はCSの中の左の氷を登る。5ピッチ目が核心で岩の左の氷を登り雪壁を少し登りCSを右から岩を越える。この岩は出口にシュリンゲが束にかかっておりA0を使用と思えば出来る。そのままコルまで雪壁を登り懸垂でコルの反対側に降りグラスホッパーの左の氷は既に2人パーティーが取り付いているので北東壁左ルンゼ1ピッチ目へ入る。右側のバーチカル部分を越えると左の木でビレイ。2ピッチ目はルンゼの中を右のバーチカル部分から登り60mザイル目一杯伸ばしてアバラコフでビレイ。3ピッチ目は急な雪壁を越えて青空に向かって気持ちの良い雪稜を烏帽子岩の東肩まで上がる。下降はそのまま北東壁左ルンゼをダブルロープ5回で下降。来る時にクリヤの岩小屋の下でテントを張っているパーティーがいたが牙状の滝を登りに来たが水が流れていて登れなかったと言っていたが牙状の滝を見ると氷柱が折れていて登れない。クリヤの岩小屋まで戻り登攀道具を片付けて下山。中尾温泉口に着いたのは午後4時半だったので行動時間は11時間半だった。天気も最高で三ルンゼを登っている時は振り返ると新穂高ロープウェイが見えていて三ルンゼから北東壁に行くと穂高連峰、槍ガ岳など申し分ない眺めだった。
クリヤの岩小屋の下から見た前衛壁  三ルンゼ1ピッチ目 三ルンゼ1ピッチ目
三ルンゼ3ピッチ目 三ルンゼ3ピッチ目 三ルンゼ3ピッチ目の核心
三ルンゼ4ピッチ目のCS 三ルンゼ5ピッチ目 コルから5ピッチ目を見下ろす
前衛壁P4 北東壁左ルンゼ1ピッチ目 北東壁左ルンゼ2ピッチ目バーチカル
北東壁左ルンゼ3ピッチ目 烏帽子岩東肩 懸垂下降1ピッチ目
烏帽子岩(P1) 錫杖岳本峰 穂高連峰(真ん中がジャンダルム)
遠くに槍ガ岳が見える グラスホッパー  牙状の滝
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