◆3月14日(土)早朝、府中本町駅でmoto.pさんと待ち合わせ中央道で早々と高遠に着くが天気予報通り大雨です。
14日(土)は戸台から熊穴沢出合まで歩くだけなので急ぐことはないし雨の止むのを待つことにする。moto.pさんが良く
利用すると言うことで高遠→伊那市→南箕輪村に行きインターネットカフェに連れて行って貰った。私は生まれて初め
て入った。インターネットカフェにはドキドキしながら入ったが中々良かった。機会があればまた利用しようと思った。3
時間パックで入り昼食もインターネットカフェで済ませ13時過ぎに出る。雨は止まないが、いい加減戸台に向かうしか
ないので出発するが戸台に近づくに連れ雨が雪に変わった。気温が下がっていると言う事だ。戸台に着いても雪は止
む気配はないが夕方からは必ず晴れるのでしばらく車内で待機していたが15時を回りのんびり出発する。2時間ほど
で熊穴沢出合に着きツエルトを張り宴会の準備をする。缶ビール、焼酎を飲んで夕食を済ませ20時就寝。朝方トイレ
に起きたら天気は快晴になり満天の星空になっていた。
◆15日(日)4時前に起きて朝食を済ませ5時20分出発。戸台川が増水していて中々良い渡渉点が見つからず熊穴
沢出合の少し上流からアイゼンを着けて飛び石伝いに渡渉する。そのままアイゼンを着け熊穴沢左岸をヘッドランプで
登って行きmoto.pさんが「何かおかしい」と左岸から右岸へトラバースして赤テープを見つけ中間ルンゼ出合まで行き
登攀の準備する。熊穴沢出合から中間ルンゼ出合までおよそ1時間半。中間ルンゼに入って少し歩くとF1のCS滝が
現れる。それなり立っているのでロープを出す。F1を登ると右側から巨爆が現れ快適な小滝&ナメを登って行くとF2
−30m滝が現れる。左側は濡れているので田中リードで左側から登り傾斜のゆるい右側を登る。F3−2段滝はmoto.
pさんにそのままロープを引っ張って行って貰う。右の支流にとんでもないツララのバーチカルな30〜40m滝を見るとF
4は快適な40m滝でザイルを出して登る。F4を登ると、F5のとんでもない滝が正面に見えた。
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雪の中、戸台を出発 |
熊穴沢出合 |
中間ルンゼに入る |
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F1ーCS滝6m |
F1ーCS滝6mを登る |
ナメ20m |
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二俣 |
側壁から落ちる巨爆 |
F2−30m |
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F2−30m |
F3−2段滝 |
支流のバーチカル滝 |
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ゴルジュの雰囲気が良い |
moto.pさん |
F4−40mを登る |
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F5ー60m(全景) |
F5ー60m1ピッチ目のmoto.pさん |
F5はとってもバーチカルです |
◆F5ー60mは登るか巻くかの相談をしばしする。moto.pさんが「田中さんの好きな方で良いですよ」と言う事でこの滝
は直登することにする。1ピッチ目はmoto.pさんが左側のチムニーを登り一番奥のツララ氷の下まで行き、2ピッチ目
は一番右のツララから田中が上まで抜ける。F5だけで2時間を要した。全てにおいて当然残置はなく木も無い所はハ
ーケンとカムで支点を作る。F6−10mはmoto.pさんにロープを引っ張って行って貰う。F6から陽があたり汗ばんでく
る。moto.pさんはサングラスを持って来ていたのでここでサングラスをして日焼け止めを塗っていた。私は何もな
し、、、、。F7−CS滝20mはフリーで登れると見たが上部が立っていて薄い氷だったのでmoto.pさんがCSの下で待っ
ていてくれて窮屈な場所でザイルを出し、とりあえずスクリューを1本入れて田中が登る。F7の上は気持ちのよい雪稜
でmoto.pさんにロープを引っ張って行って貰う。これで終わりだと思っていたらF8ー25mバーチカル滝が現れてしまっ
た。登りたいのは山々だが時間との関係で時間がかかりそうな滝は残り全部巻いていこうと私は決めていた。F8を登
れば中央稜上部までルンゼ通しで行けるのだが真直ぐ尾根に向かう。中央稜に出てザイルをしまい鋸岳第一高点、第
二高点が見える。moto.pさんのラッセルで第二高点へ向かう。鋸岳第二高点からは隣には甲斐駒ガ岳、仙丈ガ岳と
360度の大展望で北アルプス、中央アルプス、八ガ岳、浅間山、奥秩父の山など全てが見渡せた。中間ルンゼを登って
いる時は振り向くと仙丈ガ岳が見える。中ノ川乗越から熊穴沢を降りている時もアイス&ミックスの登攀対象になる氷
が見受けられました。熊穴沢BCに戻り戸台へ向かう途中ですっかり暗くなってしまった。戸台についたのは19:20な
ので行動時間は14時間。「日本登山大系」によれば中間ルンゼは10〜12時間となっているのでまあまあではないか
な?
◆伊那市長谷の「仙流荘」でさっと汗を流して杖突峠を越えてファミレスで夕食をたべmoto.pさんに自宅まで送ってもら
いました。自宅に着いたのは24時でした。moto.pさん疲れているのに有難うございました。
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F5ー50m2ピッチ目を見る |
F5ー50m2ピッチ目を登る |
F5を登るmoto.pさん |
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F6−10m |
F6の上です |
F7−CS滝20m |
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F7−CS滝を登るmoto.pさん |
F7下部を登る |
F7の上のmoto.pさん |
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F8ー25mバーチカル滝 |
このルンゼを登った |
中央稜上部 |
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鋸岳第一高点と鹿窓 |
第二高点への登り |
鋸岳第二高点 |
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第二高点の山頂で「コマネチ」 |
第二高点の山頂にて |
仙丈ガ岳 |
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北アルプス |
甲斐駒ガ岳 |
白鳳三山 |
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熊穴沢を下降する |
熊穴沢出合BCに戻って「コマネチ」 |
夕焼けの甲斐駒ガ岳 |
◆鋸岳中間ルンゼはルートの難しさとアプローチの悪さで現在は殆んど登っている人はいないのではないかと思いま
すが中々良いナイスなアイスルートでした。氷が少なければかなりミックスの要素が強くなります。今回のギアは氷はそ
んなにないだろうと判断し二人でハーケン5枚、スクリュー3本、カム3個でしたが想像以上に氷が発達していてスクリュ
ーが足りませんでしたがビレイ点はハーケンとカムで取れました。また登っても良いかなと思うルートでした。
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