◆那須は風が強くて有名(風の通り道)なのでロープウェイが強風の為一日中運休していた。バスの運転手が言うには
季節風の風で毎日止まっているそうだ。那須連峰には雲がかかっていてアプローチも風で体が流されてしまう。一瞬。
「敗退」の二文字が浮かんだ。当然、風の強さも天気と一緒に見て特にここは注意してきたが自分の休みと天気がか
み合わないと登れないので今日は大丈夫だろうと判断した。下降点まで行って沢に降りれば風は当たらないが稜線で
歩けないほど強風だったら雪崩の心配もないので明礬沢を下降しようと思った。明礬沢への下降でアイゼンを履きバイ
ルを出した。取り付きは最後の堰堤の上を右から適当に取り付き直ぐにピナクルが出てきた。
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登山口 |
東南稜が見えてきた |
下降点の目印の看板 |
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明礬沢へ降りる |
取り付きは最後の堰堤の上から |
ピナクル |
◆懸垂を必要とするのがギャップの部分で一応ザイルを持ってきたがザイルは一回も使わずギャップも降りれた。下
降用のシュリンゲが一番上のピナクルにかかっていた。登り返しも4級と書いてる文章もあるが3級程度。ホールドはガ
バばかりなのでグローブをして登っても簡単。最悪右の雪面から簡単に巻けてしまうが巻いてしまったらまるっきり面白
くない。登るに連れ青空が出てきた。ジャンクションピークを過ぎると朝日岳の山頂が見える。最後はスラブの岩登り。
残地ハーケンが出だしと中間にあった。私はフリーでノーザイルで充分。山頂は風が酷いので写真だけ撮って登山道
経由で降りるが縦走路を稜線沿いに行ったらピナクルを登ってしまいリングボルトがかかっていた。幾らなんでもこれ
が一般登山道のはずがないので岩をクライムダウンして明礬沢を降りていったら先の稜線に登山道の鎖が見えたので
雪面を登り返して登山道に戻った。明礬沢を降りると最後の登山道に上がる登り変えしを考えたら今、登山道に戻った
方が登り返しが少なくて済むと判断した。結局登山道はピナクルの西側を巻いていた。晴れた日曜日なので登山者は
それなりにいたが誰も朝日岳方面には来ていなかった。下りで下降点辺りを過ぎたら単独の人がハーネスを着けてヘ
ルメットを被って明礬沢に降りていった。まあ、短いルートだから時間的には充分だが遅いわね。結局、ロープウェイの
バス停から東南稜を登ってバス停まで一周してきて休憩時間も含めて行動時間は3時間とあっけなかった。最短記録
ではないか?
◆ロープウェイ乗り場の蕎麦屋のおばさんにどこを登ってきたの?と聞かれたから東南稜と答えたら凄く怒っていた。
東南稜は今、流行のルートで今年1月から凄い登山者が多くて困っていると。禁止の看板を出すと言っていた。それだ
けアプローチが良くて単独でフリーで登れるお手頃ルートと言うことですね。
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ギャップ |
ギャップの登り返し |
ギャップ先からピナクルを振り返る |
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ギャップの先 |
ジャンクションピークへ向かう |
東南稜の中間あたりから |
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東南稜から朝日岳 |
最後の登り |
最後は岩登り |
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朝日岳の山頂にて |
間違えて登ったピナクル |
帰りに下降点から東南稜を背に |
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