エチオピア・ラス・ダシャン 
2007年12月22日(土)〜2008年1月2日(水)
12月22日(土)成田=バンコク=機中泊
12月23日(日)=アジスアベバ=市内観光(ウントット山(2845m)、国立博物館、トリニティー(三位一体)教会、マー
ケット、ス−パーマーケット=ギオン・ホテル泊
12月24日(月)アジスアベバ=ゴンダール=市内観光(ゴンダール城(世界遺産)、デブラ・ブラハン・セラシェ教会、フ
ァシリダス皇帝の浴場跡)=ゴハ・ホテル泊
12月25日(火)ゴハ・ホテル=デバルク=サンカベール=シミエン国立公園(世界遺産・1996年に危機遺産に登録)
=チェンネック(3600m) テント泊
12月26日(水)チェンネック〜ブアヒットのコル(4200m)〜チロ・レバ村(3300m)〜メシェハ川(2900m)〜アンビ
コ村(3100m) テント泊
12月27日(木)アンビコ村(3100m)〜ラスダシャン(4543m)〜アンビコ村 テント泊
12月28日(金)アンビコ村(3100m)〜メシェハ川(2900m)〜チロ・レバ村(3300m) テント泊
12月29日(土)チロ・レバ村(3300m)〜ブアヒットのコル(4200m)〜チェンネック(3600m) テント泊
12月30日(日)チェンネック=デバルク=ゴンダール=バハルダール タナ・ホテル泊
12月31日(月)タナ・ホテル=青ナイル滝(ティシサット滝)=バハルダール=アジスアベバ=機中泊
1月1日(火)バンコク=ドゥシット・プリンセス・シーナカリン・ホテルにて休憩=バンコク=機中泊
1月2日(水)=成田
メンバー 田中、他
12月22日(土)成田=バンコク=機中泊
12月23日(日)=アジスアベバ=市内観光(ウントット山(2845m)、国立博物館、トリニティー(三位一体)教会、マー
ケット、ス−パーマーケット=ギオン・ホテル泊
◆成田→バンコク間フライト7時間、機内食2回、バンコク→アジスアベバ間フライト9時間、機内食2回。早朝にエチオ
ピアの首都アジスアベバに到着。ホテルにチェックインして午前中から市内観光に出かける。昼食を挟みスーパーマー
ケットなどに買出しに行く。午後3時頃休憩になり一人で「エチオピア歴2000年ミレニアムセレモニー」を見に行く。入
場料は10ブル(約100円)。ボディチェックでライターを取られそうになったが日本人の観光客だからいいや見たいな
感じだった。「セレモニー」ではアフリカの力強さを実感した。ホテルの周りには一緒に「セレモニー」を見に行こうと誘う
エチオピア人がかなりいた。こういうのについて行ったら行けない。ホテルは本館と離れの一人泊まりのコテージだ。ホ
テルの庭では結婚式をやっていてアフリカの踊りや楽器などを演奏していた。
◆街路樹になっているジャガランダの花が綺麗だった。(紫色の花)
ミレニアムセレモニーの入場券
 ◆国立博物館の「ルーシー」は人類発祥の地と言われる証拠。
   
ウントット山からのアジスアベバ 国立博物館の「ルーシー」 トリニティー(三位一体)教会
トリニティー(三位一体)教会 結婚式(ギオン・ホテルの庭) 2000年ミレニアムセレモニー

12月24日(月)アジスアベバ=ゴンダール=市内観光(ゴンダール城、デブラ・ブラハン・セラシェ教会、ファシリダス皇
帝の浴場)=ゴハ・ホテル泊
◆アジスアベバからゴンダールへの中途半端な時間のフライトで昼食がなくなってしまった。
ゴンダール城 ゴンダール城 ゴンダール城
デブラ・ブラハン・セラシェ教会
デブラ・ブラハン・セラシェ教会の天使 ファシリダス皇帝の浴場跡
 
12月25日(火)ゴハ・ホテル=デバルク=サンカベール=シミエン国立公園=チェンネック(3600m) テント泊
◆ゴンダールの町を一歩外に出ると舗装していない道だ。デバルクの公園事務所で手続きのサインしてここから登山
ガイドとスカウト(公園管理人、護衛、警備)が必ず同行する。スカウトはライフルを持っているが動物からの護衛のた
めという昔からの習慣だそうだ。スカウトは我々日本人パーティー6名(ガイドの下越田功さんを含む)に子供たちが近
づいたりすると追い返したり荷物やテント場を見張っていたりしてくれた。夜中も懐中電灯を持って外にいた。
◆キャンプ中は朝晩の冷え込みが激しく氷点下で水も凍ってしまう。チェンネックは特に標高3600mあり寒い。テント
は3人用のテントを一人一張りづつで分厚いマットレスに枕、シーツ、綺麗な毛布も付いて快適だ。シュラフも付いてい
るのだがスリーシーズン用なので各自、自前で冬用のシュラフを持ってきている。現地のエージェントを通しているパー
ティーは皆そのようだ。
◆全てのテント場で現地ガイドがビールやジュースを手配してくれた。(ビール10ブル、ミリンダ・コーラ8ブル)
デバルクのシミエン国立公園事務所  サンカベール チェンネックのキャンプ場でスカウトと 
チェンネックの井戸 チェンネックの展望台 快適なテント生活

12月26日(水)チェンネック〜ブアヒットのコル(4200m)〜チロ・レバ村(3300m)〜メシェハ川(2900m)〜アンビ
コ村(3100m) テント泊
◆朝のスタート時は寒くてダウンの上にオーバージャケットを着て出発。メシェハ川の手前まで歩いてチロレバ村で手
配したミュールが2頭来たのでそこからアンビコ村までは歩いても一時間だがミュールに乗った。この時に乗ったミュー
ルは帰りにチロレバ村からブアヒットのコルまで乗ったミュールと同じ。歩く時に尻尾を振るミュールと振らないミュール
がいるがこのミュールは振る。歩くたびに尻尾を振るので私の体に尻尾の先端が当るんです。それがかわいくてね。尻
尾を掴もうとしていたら馬使いにダメと言われた。棒を渡されてミュールを叩けと言うがかわいそうで思い切り叩けな
い。
◆ミュールは馬とロバの間。ミュール=ラバで山間部では力があるので重宝される。
シミエン・レッド・ウルフの看板 ジャイアントロべリア  ゲラダ・バブーン(マウントヒヒ)
ブアヒットのコル ミュールで楽々 ミュールでGo!Go!

12月27日(木)アンビコ村(3100m)〜ラスダシャン(4543m)〜アンビコ村 テント泊
◆3:30起床、4:00朝食、4:30出発。夜が明けるのは6:30位。パンとコーンフレーク、コーヒーを飲んでダウンと雨
具を着込んで出発。途中で1回休憩を挟んで出発してから4時間後の8:30に山頂直下に到着。やはりミュールは早
い。途中の小さな沢は凍っていた、−5度位だろうか。山頂直下でミュールを降りて約30分、2級程度の岩稜帯を登り
9:00に山頂。山頂で1時間休憩する。下りは歩きとミュールと半々くらいで14:30にアンビコ村のテント場に戻った。
(行動時間10時間)
エチオピア最高峰 ラス・ダシャン(4543m)登頂
途中の休憩 山頂直下の2級程度の岩稜帯 ラス・ダシャンの山頂にて
ラス・ダシャンの山頂からの眺め ラス・ダシャンの山頂で馬使いの人達 ラス・ダシャンの山頂でアメリカ人 

◆下りの途中で現地スタッフが昼食を運んできてくれたので食べたがまずい。日本人だからと「おこわ飯」みたいのを
作ってくれたみたいだがこれはさすがの私でも頂けない。アンビコ村のテント場に戻ってきたらスタッフ達が手拍子して
花を持って出迎えてくれた。感動の一瞬だ。沢は汚れていて水も汚くて水浴びもする気になれない。キッチンボーイが
一時間位かけてテント場の隅にシャワールームを作ってくれたが風が吹いて寒くて利用したのは私だけだった。この夜
は登頂祝いでローカルワインが2本キッチンから出てきた。料理も豪華で美味しかった。
◆ラス・ダシャンの標高は地元のパンフレットやネットでは4630mになっていて地形図では4533mだが頂上の看板
が4543mになっているので私は4543mを採用した。
下りもミュールで楽チン 昼食 最後の村ミズマ
テント場に帰ってきて花を貰った テント場に作ったシャワールーム アンビコ村の教会

12月28日(金)アンビコ村(3100m)〜メシェハ川(2900m)〜チロ・レバ村(3300m) テント泊
◆アンビコ村からメシェハ川まで歩いてそこからチロ・レバ村までミュールに乗る。午前中にチロ・レバ村に着いて民家
で豆を洗う所からコーヒーの出来るまでを見させて貰う。ここで飲んだコーヒーは美味しかったな。
メシェハ川(2900m) サボテン 炒ったコーヒー豆
パンケーキ(チャパティみたいな物) コーヒー豆を潰している所 コーヒー豆を煮出している所
  
◆チロ・レバ村の学校の奥の斜めの場所にテント場を作ろうとしているので「ここは斜めでダメだ」といい学校の中庭な
ら風も防げるし翌日は土曜日で学校が休みなので中庭をテント場にする。教室の中にキッチンを作りスタッフ達は焚き
火をしていた。学校が燃えたらどうするんだ。水は遥か下の谷までキッチンボーイが汲みに行っているのでここでは水
は貴重だ。シャワーは当然なし。ガイドにチロ・レバ村を案内してもらう。ブアヒットのコルから先は電気もガスも水道も
ない原始時代の生活だ。トレッカーが捨てていったペットボトルも店で売られている。
チロ・レバ村 チロ・レバ村の学校の授業風景 学校の中庭をテント場にする
学校の教室  チロ・レバ村の店 糸を紡いでいる

◆学校の先生が来て資料室の鍵を開けて中を見せてくれた。夕食の後、焚き火をしながらスタッフ達がエチオピアの
歌と踊りを見せてくれた。
学校の資料室 学校の資料室 バレーボール大会 
エチオピアの歌と踊り エチオピアの歌と踊り エチオピアの歌と踊り 
 
12月29日(土)チロ・レバ村(3300m)〜ブアヒットのコル(4200m)〜チェンネック(3600m) テント泊
◆チロ・レバ村出発7:40、チェンネック到着12:00。チロ・レバ村からブアヒットのコルまでミュールで上がりチェンネ
ックまで歩いて下る。シャワールームを設置してもらい私だけシャワーを利用する。キャンプ最終日という事でローカル
ワインが2本キッチンから出てくるが寒くて体が冷えてしまい先にシュラフに潜り込む。チェンネックからブアヒットのコル
の間が「アイベックス」「シミエン・レッド・ウルフ」「ゲラダ・バブーン」(マントヒヒ)が良く見られるが「アイベックス」と「シミ
エン・レッド・ウルフ」は崖の所にいて遠い。「ゲラダ・バブーン」(マントヒヒ)はラス・ダシャンの山頂にもいた。山では子
供たちが「サラ〜ム!」(よお!)とアムハラ語で手を振ったり握手してくる。
◆エチオピアに来てから時間的にゆとりがあり昼間から太陽の下でエチオピアコーヒーを飲みながら時間がゆっくりと
流れていく。
◆エチオピアのシミエン国立公園は日本からは遠くて馴染みがないがヨーロッパからは大勢のトレッカーが来ていた。
団体もいれば個人もいてラス・ダシャンに登る人もいればチェンネックあたりを歩くだけの人もいる。
ブアヒット(4430m) ラス・ダシャンの山塊 チェンネックのシャワールーム

12月30日(日)チェンネック=デバルク=ゴンダール=バハルダール タナ・ホテル泊
◆2台の車で行きに1回パンク、帰りに4回パンク、計5回のパンク、ミッション故障1回。スペアのタイヤもなくなり途中
から通りすがりの車に乗せてもらいデバルクまで行く。デバルクからゴンダールまではエンジニアが一緒に車に乗って
いく。7:00にチェンネックを出発したがタナ湖の湖畔のバハルダール「タナ・ホテル」に着いたのは夜の7:30過ぎだっ
た。
イメット・ゴー・ゴー(3926m) 2回目のパンク 3回目のパンク
4回目のパンク(メカさん登場)  5回目のパンク(またメカさん登場) デバルクのインジェラ

12月31日(月)タナ・ホテル=青ナイル滝(ティシサット滝)=バハルダール=アジスアベバ=機中泊
◆青ナイル川をモーターボートで渡り少し歩いてティシサット滝を見に行く。雨季の時はもっと水量があるそうだ。タナ・
ホテルで昼食の後、バハルダールからアジスアベバへ行く。バハルダール→アジスアベバ間、軽食1回。
1ブル札の裏面にもティシサット滝が

◆アジスアベバに戻りアフリカ最大のマーケットなど市内をドライブの後、夕食はエチオピアンダンスを見ながらまたま
たエチオピアビール、エチオピアワイン、エチオピアコーヒーを飲みながらエチオピア最後の夜を過ごす。
ジャガランダの花 巨大なタナ湖(水は汚い) 青ナイル川をモーターボートで渡る
ティシサット滝 ティシサット滝 タナホテルで食べた魚料理
クラウンホテル内のエチオピアンダンスの店 エチオピアンダンス エチオピアンダンス

1月1日(火)バンコク=ドゥシット・プリンセス・シーナカリン・ホテルにて休憩=バンコク=機中泊
◆休憩で使ったバンコクのドゥシット・プリンセス・シーナカリン・ホテルが一番豪華だったが禁煙フロアーの部屋だっ
た。チェックインの時になぜ聞かないのか?禁煙の部屋でタバコ10本位吸ってやった。現地のエージェントがホテルを
間違えたため2時間くらいしか休憩できなかった。
ドゥシット・プリンセス・シーナカリン・ホテル 空港で食べたキムチラーメンと御飯 バンコクの空港 

1月2日(水)=成田
◆ゴンダールから山の中では地ビールの「ダシャンビール」を飲んだ。エチオピアはビールとコーヒーの旨い国だった。
◆今回泊まった三ヶ所のホテル(アジスアベバ、ゴンダール、バハルダール)は政府系のホテルで最高級ホテルとされ
ているがアジスアベバなどはヒルトンホテルが出来二番目になってしまった。
良く飲んだビール ダシャンビール
 
ダシャンビールの王冠
 
ラス・ダシャン概念図@
 
ラス・ダシャン概念図A

◆この時の山行は味の素「アミノバイタル」のHPに出ています。私の撮影した写真10枚が掲載さ
れています。
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