◆6日(土)は麓では晴れていて甲斐駒ガ岳など南アルプスは良く見えていたが八ガ岳の上部は雲が掛かっており赤
岳鉱泉まで行ったら雪が降っていた。気温も1月中旬並みの寒さで小屋の温度計は−14℃だった。アイスキャンディ
ーがもう登れると言うので2面程やったが大同心大滝なんかより遥かに難しく硬くて割れる氷で何度もトライしたが一番
裏同心ルンゼフリーソロ
◆前日の土曜日に裏同心ルンゼに沢山人が入っているとの事だったがF1から上は雪が降ってトレースが消えていた
がラッセルと言うほどでもなく自分でトレースをつけて登っていくので気持ちが良い。今年は雪の降り始めが早く既に1
〜2m程滝が埋まっていたのでフリーソロで大同心まで一気に登った。朝4時過ぎに起きて5時20分出発。真っ暗の中
をヘッドランプを付けてアプローチして登っていくに連れて明るくなってきた。満天の星空の下の雪山はやっぱりいいも
のだ。裏同心ルンゼ自体は一時間も掛からないで登ったと思う。振り返ると朝焼けの乗鞍岳、御嶽山が綺麗だった。
小同心クラックの取り付きで7時半。
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F1 |
F2 |
F3 |
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F5 |
裏同心ルンゼから振り返る |
大同心の基部にて |
小同心クラック
◆朝の小屋の温度計で−14℃だったので取り付きでマイナス20℃くらいだったと思う1ピッチ目は寒くて指が動かな
いので何度も叩いた。取り付きで気温低くて自分のデジカメが動かなかったので核深部の1ピッチ目〜2ピッチ目の写
真は撮れなかった。1ピッチ目と2ピッチ目はW−だが1ピッチ目のチムニーの方が難しく感じた。2ピッチ目上のテラ
スに上がったころ陽が射してデジカメも動くようになりロケーションも最高。3ピッチ目の小同心の頭に抜けるピッチはV
でやさしくて快適。そのまま小同心稜を横岳山頂へ行くが山頂手前の岩場が1ピッチ登る。横岳から地蔵尾根経由で
赤岳鉱泉へ戻った。陽が出てからは完全に風もなくなり南北中央アルプス、富士山から関東の山まで全てが見渡せ
た。稜線もトレースはなく自分でトレースを付けながら歩く。中山尾根や石尊稜にも人が登っているのが見えたがまだ稜
線に抜けていないようだ。完璧に良い天気の中を登れて楽しかった。冬の小同心クラックはオーバーグローブで登って
岩が立っているので高度感もあり楽しくて良いルートだった。後から確認できたので2パーティーが小同心クラックを登
っていた。
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最後のピッチ、核心の岩はこの上 |
終了点から見た小同心稜 |
横岳の山頂にて |
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赤岳方面へ縦走 |
縦走路 |
小同心 |
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