◆大雪が降れば丹沢の沢が雪で埋まりアルパインルートに変わる。それが今シーズンだ。数年前に何処かの山岳会の「丹沢でアルパイン」と言うタイトルの写真を見た。それが大山川だった。その事が頭の片隅に残っていて降雪一週間半が経って雪の締まりが丁度良いのでは?と考えた。雪の状態もあるし時間が読めないので往復ケーブルカーを利用する計画で丹沢フリー切符Aを購入。沢登りならケーブルカー代が高いので使わないので久し振りにケーブルカー利用で体力温存。ダブルアックスに12本アイゼン、ヘルメット、冬用グローブと持ち滝が出ていればミックスクライミングになる。下社から見晴台は雪崩で途中の橋が落ちて通行止めになっている。事前に分かっていたがやはり伊勢原駅のバス停の所から通行止めの張り紙があり下社から見晴台に行く道にはロープが張ってある。土産屋が立ち並ぶ横を通らなければならず他人に見られても素早く二重滝まで歩く。二重滝の前で登る準備をするが二重滝はフリーソロでアイゼンで登るにはヤバそうなので15分位右往左往して結局右岸の尾根から巻く。この上滝はほぼ埋まっていて出だしこそ膝ラッセルだったが雪は締まり快調に登れる。積雪があると滝が判らなくなり1:1
の二俣を右の細い沢に行かなければならない所を左の無雪期なら涸沢の急峻なルンゼに入ってしまった。此方の方が広くて沢床が低く雪が上まであり見栄えが良く間違えを疑わなかった。後で調べたら沢登りでも間違えてこちらを登っている人がいました。上部に行くと沢が終わり右手に大山が見えたのでこの時点で間違えに気付くが最早降りる気はなく左に人工物が見えたので行ってみると荷揚げ用のケーブルだった。このケーブルに沿って登れば山頂まで行くのか?と考えたが距離が遠すぎる。尾根を少し登ったら表参道の登山道にでた。この地点は下社分岐の少し上だった。行動時間は3時間。ルートを間違えかなり短縮してしまい消化不良の登山だが締まった沢はさながら春の北アルプスの様で何しろ丹沢にダブルアックスと12本アイゼンを持って沢を登るのだから楽しくない筈がない。
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二重ノ滝5m |
2条4m |
7m |
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大岩 |
4m |
10m |
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1:1二俣 |
休憩 |
左俣 |
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左俣 |
荷揚げ用ケーブル |
大山 |
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終了点 |
表参道 |
ケーブルカー |
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