南伊豆・下田富士 
2017年1月9日(月)
東京=伊豆急下田駅〜登山口〜浅間神社〜下田富士〜往路を戻る〜伊豆急下田駅=東京
メンバー 単独
★駅から登山口まで歩いて2分。下田富士は往復30分で展望はない。駅の周辺を30分歩いて行動時間は1時間。下田富士で重りをザックに入れて何回も往復しているおじいさんがいた。朝自宅を出るときは雨だったが帰りは伊豆急から伊豆諸島が見えた。

【富士山がだんだん高くなった話】

駿河の富士と下田の富士はきょうだいでした。下田富士が姉さんで、駿河の富士は妹です。とても仲良しで,小さい時からかばいあって来ました。姉さんの下田富士はいろいろと妹の面倒を見て、雨が降ればからかさ雲をかけてやり、風が吹けば長い雲の手をのばして覆ってやりました。やがて年が経つにつれ、駿河の富士は段々と美しくなりました。長いすそを麓一杯に広げ、朝日夕日に輝き、頬は紅色に染まり、その艶やかさは誰も適いません。それにひきかえ姉の下田富士の方は、丸く膨れたボタモチのような顔で、とても美人ではありませんでした。妹の駿河富士に比べて自分が美人ではないことに気がついた下田富士は、むすめ心にそれがたまらない悲しみになって、段々妹と顔を会わせなくなりました。そして、とうとう伊豆と駿河の間に大きな屏風をたてて、妹がのぞいても見えないようにしてしまいました。その屏風が天城山です。
妹は悲しそうに、「お姉様、伊豆のお姉様お顔を見せてください」と叫びながら、つまさきで立って背のびをしました。でも下田富士は妹の顔を見ながら、ますます体を縮めて顔を見せません。妹はますます背のびをするし、姉はからだを縮こめました。そのため下田富士はますます背が低くなり、逆に駿河の富士はどんどん背が高くなり、とうとう日本一の高さの山になりました。
                                          富士市発行「ふるさとの昔話」

     
 登山口  浅間神社  不動尊
     
 登山道  登山道  頂上
     
 説明版  下田富士  寝姿山

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